仲見世と雷門柳小路にある『荒井文扇堂』と伝法院通りにある『よのや櫛舗』に行ってまいりました。どちらのお店も美意識あふれる美しい空間でした。
荒井文扇堂
荒井文扇堂は都内で唯一職人を抱える扇専門店だそうです。創業約120年の老舗です。京都の扇子は工程ごとに職人がいる分業だそうですが江戸扇子は全ての工程を一人でこなすとか。その中でも、絵付けから仕立てまで全部やる職人は先代のご主人からだそうです。歌舞伎や舞踊に造詣も深くお客様も多岐にわたるそうです。
ハイシーズンなこともあって女物の数は少なめ・・。毎日どんどん売れるのでしょう。
江戸扇子は京扇子に比べて地味ですっきりしたものが多いとか。それにしても帯にさすのに適した大きさは地味な柄ばかりで、気分が上がらないなと心ひそかに思っていたらご主人に「売れちゃってねぇ、地味なのばかりでごめんね。」と謝られました。コマチヘアの盛髪のおかげで昭和の芸人風味の私には地味だとご主人も思ったのでしょうか・・。浅草で着物関係のお買い物 コマチヘアで髷を買う。
しかしサイズが大きめながら、とても気に入った柄を発見!↓帯にさすには大きめなのですが、気に入ったものが一番なので・・・
↑アヤメですかね。季節がはっきりあるんでしょうが、ま、いいんです。綺麗なので。男物はかっこいいのが多かったなぁ・・。うらやましい。
今まで頂き物ばかり使っていたので(いいものでしたけど)今回、決してお高いものではないけれど自分で選んで買えたものなので、なんとなくうれしくてニマニマします。
団扇は500円くらいから、お扇子は1000円台からありました。私の購入品は2000円でしたがとても気に入りました。
年末になると干支にちなんだ柄が何種類か出来上がるそうで毎年のコレクションを楽しみにしている方が多いそうです。そういうコレクションも素敵だなぁ♡
お高いのはもちろんありますが、こなれた金額で素敵なのが買えます。嬉しい!!
荒井文扇堂:雷門店:台東区浅草1-36-8 03-3841-0088
営業時間10:00~18:00
定休日 20日過ぎの月曜(月1回)
よのや櫛舗
浅草周辺で唯一残っている柘植の櫛(つげのくし)、簪(かんざし)の専門店です。享保2年創業・・・って いつ?当時は店で売るのではなく、髪結いさんなどに卸をしていたそうです。明治以降小売りをするようになったそうです。
私はこちらのものではありませんが柘植のくしを使っていますがあめ色に変化していく柘植のくしにとても愛着が持てますし、天然素材の静電気のおきなさも、いいなと思っています。
今日は普段使いの簪を探しに来ました。 私は簪はそう沢山は、いらないと思っていますが、柘植、銀、夏の翡翠、冬の珊瑚、などの定番をひとつづつゆっくりそろえていきたいなと思っています。
今回浅草で回ったお店の中で、ぶちゃけ、唯一敷居が高いなと感じるお店でした。店主も芸術家肌というのか、笑顔であろうとしつつも接客が苦手なんだろうな感ダダもれでした。(店主さん、すみません)
ただ商品は本当によかったです。マジで魂こもってます。
梱包も素敵でした。17,000円・・青海波、穴をあけて糸鋸で作るんですって。厚みのある木にこんなの彫っちゃうなんて・・この値段はとてつもなくお安いんだろうと思います。
このバチ型が自分の中で本当にしっくりきましたし、柘植の色って黒髪にぴたりと合うんですね。普段簪の定番になりそうです。お店のインスタです↓
素敵ですね~~。普段着物の私には今回の買い物がちょうどよきかな・・と思います。でも、こういう大胆な模様のお似合いの方もいらっしゃるでしょうね!
浅草の着物関連めぐりはまだ続きまーす!
よのや櫛舗:台東区浅草1-32-1 03-3841-1755
営業時間:10:30~18:00
定休日:水曜(水、木連休の日もあり)
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