絞りの着物は洗い張りはできないと言われています。
厳密には洗うとシボシボが伸びて染疋田のようになるそうですね。
ネットで知識はあったのですが、実際に「だるまやさん」に電話をかけて聞いても同じ回答でしたので、
仕立直ししたい場合は生洗いというのでしょうか・・解いてドライ液で丁寧に洗ってもらうしか手がないようです。
絞りの着物の仕立直し
今回は3枚の絞りの着物を仕立直しするためにお手入れに持っていきました。
どれもお気に入りですが、一番上と3枚目の黒疋田は、羽織にしたいなと。
真ん中の着物は着物で仕立て直ししたいなあと。
しかし絞り染めは、絞りが伸びてしまうので洗い張りはできず、ドライクリーニングを行います。
ドライクリーニングは専用の洗濯機を使ったり、汚れに合わせて手作業できれいにしていく場合があるようです。
絞り方
絞りの実演会のときに教えてもらい、写真の掲載許可もいただいていまーす。
絞りを引っ掛けてくくるための道具です。
(機械絞りといいますが、くくるのは手作業で私の疋田ですと半年くらいかかるそうです。そりゃ人件費で日本で作れなくなるわけです。)
印の周りを4周くくります。早業でした。
ちなみに、ネットで検索したところ、「絞りも洗い張りします」というお店がありました。
ですが、おそらく、「洗い」が水洗いではなく、ドライで洗うことを意味するものだと思いますが、いずれにしても、着物をほどいて反物にしてから行うものなのです。
私の場合は近場にお手入れの店があるのでそこに行きました。
疋田の場合は裏打ちしてあるものも
伸びたり歪みを起こさせないよう、ゴースという生地で裏打ちがしてあります。(最近はしていないものもあるそうですが)
洋裁では接着芯を貼って縫いますが、今でも高級コートなどは芯を縫い止めてから仕立てます。それと同じことです。
その付いているゴースを、とって洗うのか、つけたままで洗うのかでも金額が違います。
お手入れのお値段は
私の黒い疋田は14,000円ほどの加工料となりました。
この店で、通常洗い張りは5000円くらいなので(ほどきなども含めて)結構なお値段になります。
他の2枚の着物は解きと表地洗ですと10000円ほどでした。お店によって違うと思いますが、通常の洗い張りができる着物より絞りの着物は倍くらい高いかも・・と覚えておくといいかと思いました^^
今年の着物予算
今年はお手入れや消耗品の足袋など以外は買わないと心に決めたのですが、今回のお手入れだけでも・・着物ってかかるなぁーと思いました。(笑)
お安い系洋服で旅公演を回ってくると、以前ホイホイ買っていた着物関連のモノの桁違い感にびっくりです!
ちなみにですが、家計の黄金比率における洋服代は収入の2%だそうです。
年間いくら使えるかで計算すると
手取り400万円の場合 8万円
手取り500万円の場合 10万円
手取り600万円の場合 12万円
手取り700万円の場合 14万円
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