単衣着物を袷に直す

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昭和初期頃の小説を読んでいると、お母さんが普段着の木綿きものを自分で洗い張りしては袷にしたり単衣にして繰り回すような描写が出てきますが、私は今の時代に生まれて幸いだったかもしれません。趣味のものをちょこっと縫うのは楽しいけれど日々のお針作業は無理な気がします(笑)

さて、単衣着物を袷に仕立て直してもらいました。


単衣から袷へ(初心者の方向き記事)

単衣から袷だけではなく、その逆もできます。単衣は裏無しの着物、袷は裏地付きの着物です。

向き不向きの生地がありますのでその辺は呉服屋さんや仕立てのときによく確認しましょう。

しかし着物をある程度着てから直すのであれば、最初は単衣で着て、その後袷にするほうが生地の劣化に対するケアはできます。

袷は裏地付きの着物となりますので、汗などの生地へのダメージが減るし、2枚重ねの分、補強になります。

ただ長いこと袷で持っていたけれど、色柄的に初夏に着たい着物で、あまり着なかった・・などという着物は単衣に直すのもありだと思います。


私の場合

私が今回単衣から袷に直した着物は、生地が少し地厚だったためです。

私が単衣を着るのは5月からなのですが、5月ともなれば25度を超える日も多いです。

薄物ほど透けないけれど、軽くて涼しい着物が着たくなります。

今回直した着物はその基準からしたら暑い着物であり、しかし柄はよく似合ってお気に入りの着物だからです。


暑がりの方は

私と違って暑がりで3月から(ぶっちゃけ真冬でも)単衣が着たい方は少し厚手の生地の単衣もお持ちのほうが色々の場面で役に立つでしょう。

結城紬は素敵だけどとてもじゃないけど、袷じゃ暑いという方も実際にいらっしゃるので単衣で作られたほうがいいでしょうね。今は日常に着る分には自分の好きなように着る時代です。昔とは冷暖房設備も違いますしご自分に合わせて単衣にするか、袷にするか選択すればいいと思います。


仕立て直した着物

とても気に入っている着物です。

友人の、俳優さんのおばあさまが亡くなったときいただいた着物です。

衣装道楽されたおばあさまだったようで、業者に安値で売るのも悲しかったんでしょうね。(着物は驚きの安値しか付きません)裄は自分で直して、ほかはそのままの寸法で着ていましたが少し小さかったです。

現在の寸法にするには少し布が足りないところを和裁士さんが足し布をしてくださいました。下前部分なので見えることはありません。

馴染みの和裁士さんですと、こういった手間ごとも何気なくしてくださって本当にありがたい限りです。


仕立直しのお値段

着物の洗い張り (ほどきも)キャンペーンのときだったので 3,000円

胴裏 7,000円 八掛 9,000円

お仕立て20,000円 プラス送料

合計40,000円程です。

袷から単衣でしたら胴裏八掛代金はいらないです。(金額は初心者の方の目安になればいいなぁと思って書いていますが、洗い張りは通常もう少しかかると思いますし、胴裏八掛はピンきりですが5,000円以上のモノがいいと思います。)

濃紺ぼかしの八掛でとても気に入っています。


お出かけ

打ち合わせと芝居を観にいきました。

自分で写真を撮っている時間がなくダッシュででかけました。久々の着物の外出のときは準備万端にしとかないとだめですね!

それにしても素足に正絹の長襦袢の感触は最高です!お腹周りが暖かいと素足で過ごせるのが嬉しいです。


まとめ

とても気に入っている着物でしたので、より活かせるように袷にしました。

今シーズンの袷の期間は私的にはあと1ヶ月ほどですが、せっせと着たいと思います。

この着物は頂きものですが、自分ではこういう着物は選ばないなぁと思う着物です。それを仕立て直して長く着られるって本当にすごいことだと思います。プラス4万円かかりましたが、これまで着た5年と今後の着用年数を考えるとけしてお高くないかなぁと。

もう1枚単衣から合わせにした着物もありますので、次回お披露目かな(笑)


↓身丈161、裄67 地味だけど若い子は可愛く着られそうな柄♡


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