着物は仕立て直しによって生まれ変わらせることができます。
今回は袖付け部分を破いてしまいお袖側に穴が空いてしまった着物を直していただきました。
袖付け部分が破けてしまった着物
袖側に派手に穴が空いてしまった着物がありまして下前と入れ替えてもらうことにしました。
破けた部分は、前身頃の縫い代の中に入ります。
黒い着物なのでとっても見えづらいとは思いますが、赤丸のところが継ぎです。(左の白いのは衿裏。右の白いのが居敷当です。)
おはしょりで隠れる部分に継ぎがしてあります。(青丸の部分は内揚げです。)
おはしょりで隠れなくても下前なので、全然わかりませんけど。
私の身長と袖の長さ分110cm位を考えると、仮に上前でも継ぎ目は隠れる位置に来ます。
つまり、両袖とも破いてしまっても、前身頃と変えられます。
これは有り難い。
着物の仕立て替えの能力すごい
共衿が汚れれば、下前おくみと交換もできます。汚れやすい衿が交換できるなんて素敵★
身丈が足りなければ、10cmくらいは別布を足しちゃって簡単に伸ばせます。(頑張ればもっと伸ばせる可能性があるので和裁士さんに相談)
別布を足した大島↓
この着物は、大切な着物なので思い切って足し布をしました。
足し布をすると、コートなどに仕立て直しができなくなりますので、よく考えてお直ししなければなりません。
↓この着物です。
でも似合うものはやはり着物がいいですね♡
他にも私は、身丈の短い着物を(袖丈が長い古風な着物だったので)袖と身頃を入れ替えて(身丈を伸ばして)仕立ててもらったことがあります。この着物ですが、見えない部分はあちこち継ぎ接ぎだらけなのですがとても気に入っています。↓
結城の中でも一番似合う『ツギハギだらけの着物』
いろんな事ができる着物
着物は色掛けや柄足しをしても着続けられるし
羽織物にも帯にもお布団にもお座布団にもできる。。。なんか日本人は本当にすごいなぁ・・と思います。
とは言え・・
どんないい着物や反物でも「もったいないから」というだけで仕立てに出すのは良くないかもです。
似合わなければ、いずれ着なくなります。→まさに私が経験者です。似合うお気に入りだけ直しましょう。
リサイクルなどでいろんな着物を着てみて好みが定まってからでも仕立て直しは遅くありません。
楽しい着物ライフをおくりたいですね♪
ウォーキング中の写真
昨日の上野です。
アンティーク色に変わった紫陽花も好きです。
大雨と災害被害が心配です。どうぞご無事で過ごせますように。
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