真田紐ってご存知でしょうか?最近は若手の着物ショップで帯締めとして使われることが多いですが私は30年くらい腰紐として使用しています。私だけではなく舞台役者で使っている方はとても多いのではないかと思います。私が教えていただいたのは、劇団の看板役者だった杉村春子さんからです。
真田紐って何?
主に茶道具の桐箱の紐。刀の下げ緒、鎧兜着用時の紐、帯締め・帯留用の紐、荷物紐等に使用する。
真田紐は、通常の織物の4倍以上の糸を圧縮して平たく織られ、伸びにくく丈夫である。
ウィキペディアより
関ヶ原の戦いで破れた真田父子真田紐を作製し、生計を立てていたという俗説があるそうですが、とにかくしっかりとしたヒモだということです。
最近は帯締めとしての着用が流行っているみたいです
楽天でも↓このように帯締めとして売っています。
木綿着物に合わせたり普段使いに何気なくていい帯締めだと思います。
キュートでお値段もお安いですし締り具合がとてもいいので人気になるのもわかります!
杉村春子さんから腰紐に最適だと教えてもらいました
私は故杉村春子さんと一緒の劇団に所属しているのですが、当時女子は全員杉村さんの付き人をする決まりになっており、楽屋でメイクや衣裳の手伝いをしたものです。
杉村さんは本当に気さくで何でも教えてくれる方でしたが、この真田紐を腰紐にすると抜群に良いということは新派の役者さんから教わり、以後使い続けているとのことでした。
そんなわけで、劇団の役者たちは長野県の上田に旅公演に行ったら真田紐を買うことを楽しみにしていたのでした。
恐ろしく丈夫な腰紐
30年ほど着物を着るときはいつも使っていますがヨレヨレすることもなく、未だ現役です。
↑1年に1度位洗濯して、アイロンの必要もなく30年程使ってきましたよ。
何がいいかというと、
- 緩まない
- アタリ感が優しい
- アイロン等必要がなくいつもきれい
私はつい最近、若手の衣裳さんに「腰紐、蝶結びにしないのですか?」と聞かれてびっくりしたのですが、
私の場合は腰紐は一回結んだら逆にねじって挟み込むだけです。蝶結びにはしたことがありませんが緩んだり解けたりはしません。
それで、今まで立ち回りのある芝居も行ってきましたが、解けちゃったり着物が「ザパーッ」ってなることはなかったです。
立ち回り(アクションシーン)のあとでもこんな感じです↓
役者は早替えもあるので、簡単に着脱できて緩まないことが大事です。
公演時に使うものも別に欲しくなったので
今まで、手持ちの2本だけだったので稽古や本番に使うのは他にあったほうがそれは便利です。
楽天で腰紐用を探してみましたらあっさり見つかりました。
「ご当地に行かなければ手に入らないもの」という昔のイメージのまま、今まで探すこともしなかったのですがとことん便利な世の中になりました。
11m巻で1034円ですって。。。4本は取れますので1本あたり260円くらいですね。
大昔買ったときにはそこそこお高いようなイメージがあったのですが、(モスの腰紐よりは少し高いですが)
物が違うのか、物価が違うのか、自分が貧乏だったからかなぁ。
今までのより固めですが、30年使っていたら柔らかくなるでしょうし、そのへんの変化はわからないのですがコレも締めやすかったです。
端の処理は必要ですが
今回は暇だったのでハシを縫ってみたり、真ん中に刺繍を入れてセンターの位置がすぐに分かるようにしてみました。(刺繍は下手すぎなので写しませんが)
ハシの処理はピケとかマニキュアでもいいですし、ミシンでまっすぐ縫ってフリンジを出すのも可愛いですね。
早速、新しい方を、着付け道具のかごに入れて完成♡
私は腰紐2本、コーリンベルト2本、伊達締めのマジックベルト1本、帯枕(銀座結び用、お太鼓用)などで着ています。(衣裳を着るときはコーリンベルトは使いません)
(YOUTUBEやブログなどで他の方の着用道具などを拝見するのが大好きですが私だけかしら?)
そんなわけでこういう紐があるんだなぁとご興味を持たれた方、長く使えるいいモノですのでおすすめしまーす♡
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