檀ふみさんの美しい着物姿と杉村先生の話

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壇ふみさんのお着物姿は大好き❤檀さんは高級お着物の着こなしも流石ですが
素朴なものもお似合いです。芭蕉布から杉村先生との懐かしい時代を思い出しました。


モデルも写真も素晴らしい。

芭蕉布  こんな美しい女の人が浜辺にいたら困っちゃいますね(* ´艸`)何とも心に残るお写真です。

あ、芭蕉布はもの凄いお値段ですね。私の場合は、いつかは・・・・・という気持ちが全然わかないレベルです。😊

 

さて、私がこの芭蕉布という着物の名前を初めて聞いたのは杉村春子さんからなんです。私の所属する劇団、文学座の看板女優というか日本の名女優ですね。

私は杉村先生の晩年10年位をご一緒させて頂いたんです。ご一緒にというと偉そうですが劇団の新人の女の子はほぼ全員、先生の付き人をしたわけなんです。

で、『女の一生』という杉村先生の芝居中衣裳を着替えている時に「この着物芭蕉布って言うのよ。」と、教えてくれたんですね。


「100万超えるのよ、コレ。

あるお客様がこの芝居を観た時に、それまで着ていた衣裳では『当時のお金持ちの奥様』に見えないからって、

『これを使いなさいって。』持ってきてくださったのよ。

演出家に見せたら、いいって言うし、嬉しくて『いい着物だわ、ありがとうございます!』て喜んでいたらね、 『じゃ100万です。』ってお金請求されてねぇ、あなた・・。

あたし、勝手に、くださったんだと思い込んだのよ!でもね、見栄があって断れなくってね。その時は、馬鹿しちゃったなぁて思ったけどでも、これやっぱり、いい着物だわねぇ・・・頑張って払ったわ。まぁ、結果的によかったわ。」

と大爆笑されながらお話しされていました。


忙しい着替え中でも、先生は時々呑気にお話されてですね、しかも、どんなお話をされても軽妙で面白くワクワクしましたよ。


余談ですが、劇団の新人みんなを付き人にするって尋常なことではなく

慣れている子、気の合う子とやったほうが楽で快適に決まっているのに、将来のある子たちに経験させなきゃいけないと先生がお決めになったことでした。

付き人って役者の仕事以上に、手先の器用さ、気の利き方、利発さが求められるわけですが

私は気が利くとは言えないし器用でもなく、必死でしたけれどそういう先生のお考えで付き人させていただけたことがすごく有難かったなと思っています。


他にも『かつお縞』とか『小千谷縮』とか・・・先生が教えてくださった言葉は全部覚えていて

若かったからなのかなぁと思いますしカリスマの一言一句を聞き漏らすまいと思っていたからかもしれません。


再び檀さんの本に戻って、小千谷縮

いやぁ~~、素敵だなぁーー!
これは手織りなので私の持っているものとは全然違うのでしょうがこんな風に着こなせたらいいのに・・・

 

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