父がなくなりました

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6月の芝居の本番が終わりましたが、3週間ほど前に北海道に住む父が急になくなりました。

その時と現在について書こうと思います。


6月初旬

その日父が胸が苦しくなり救急車を自分でよんで入院したと、札幌に住む弟から連絡が来ました。

「なんだか肺に穴が空いているらしく、結構悪いらしい。」とのこと。

その時は札幌も緊急事態宣言中でしたし、お見舞いなんかできるのかなーー、どうするー??的な話を埼玉に住む姉としましたが、5分後に電話が来て姉は『やっぱり、札幌にいってこようかな』とのこと。

私は10日後には芝居の本番で、どうしたものかと考えているとまた10分もしないうちに姉から電話が来て、『亡くなったって。弟、泣いている』とのこと。

あまりの急展開に呆然としましたが、とりあえず仕事関係者に電話して『父が亡くなったので2,3日休ませてほしい』と電話して姉との飛行機チケットを取りました。

仕事や、学校に行っている、姉家族や、うちの夫は翌日の朝便にすることにして荷物を詰めて夕方便に乗りました。

到着するとあれこれ忙しい

葬儀社を決めどのような式にするのか、誰を呼ぶのか、火葬はいつか・・など急遽決めることになるのですが、皆が忙しいことや友引との関係上、亡くなった翌日葬儀、火葬という1日葬にしてもらうことにしました。

コロナ禍なので家族だけのちんまりした葬儀でいいと思っていましたが、父の兄弟とその家族が集まり結果的には40人くらいの葬儀になりました。

私からすると知らない人のいない実家関係者ばかりなので、気楽といえば気楽な葬儀で、懐かしい話に花が咲いたりしました。


葬儀費用は

お清めなどは一切行わず、祭壇も花もコンパクトではありましたが寂しいほどではない、ほどよい大きさでした。

葬儀関係は一式でおよそ、60万円の支払いでした。

(一昨年、義父が亡くなったときも同程度の葬儀でしたがお清めがついたためか、札幌と東京との差か200万円ほどだったそうです。)

今回(母が先になくなっているので)父はお墓代もかからないですし、(管理費は毎年かかりますが)他には私達の宿泊や経費などは父の預金などからいただくことにしました。

これは、たまたまなのですが、父の口座の暗証番号は弟があっさり解読(?)しましたので、すぐに経費、立替分は頂きました。

※銀行に死亡が知られると口座が凍結しますので(相続の書類が揃うまで)、一緒に住んでいる家長が亡くなった場合など結構面倒なことになる場合もあるそうです。


葬儀翌日には

数年前父は実家を売却し、賃貸のマンションに住んでいました。

葬儀翌日には、そのマンションの片付けにいきました。

実は兄弟誰もがそこに行くのははじめてで(簡単に言うと父との関係は複雑な物がありました・・)

部屋に入ってまずは、金魚がいるのにちょっと驚き、しかし部屋全体は非常に整理整頓され、冷蔵庫も見事にきれいな状態でした。前日くらいに作ったおかずはタッパーにきれいに入れられていましたし、洗い物が残っていることもありませんでした。書類関係やら銀行通帳、カードなどはきちんとファイルされていました。

実家を離れて30年以上なので、母がきちんとした人だったのは覚えていますが、父もこんな几帳面だったんだ・・と驚きました。(子どもたちは、誰も几帳面じゃないです)

とはいえ、物が少ないってことはないです。調理関係の道具も、片付いてはいるけど、本も服の量も半端なかったです。

私の高校の同級生が便利屋さんでしたので、色々片付けに協力いただきトータル8万円ほどで、全て処分できました。

姉の息子二人(成人と大学生)とご主人も総出で手伝ってくれたので、男手が多くて作業が本当に早かったです。助かりました。

そして金魚と仏壇はは弟が引き取ってくれました。よかった・・。

電気や水道や口座引落のものも全部止め、死亡保険の手続きなどもし、部屋の解約日も決めました。

亡くなって2日めで驚異的速さかもしれませんが、時間がなかったので必死で頑張りました。


以降は弟におまかせすることに

仕事の関係もありこれ以上の滞在は難しいので翌日東京に戻りました。

弟の会社が飲食関連なので緊急事態宣言中はお休みが続いており、体が自由で助かりました。

相続など、面倒なことを弟が一手に引き受けて頑張ってくれています。

弟は子供の頃から聖人みたいなところがある人で、ものすごく優しいというか・・弟ながら尊敬してしまいます。


以前、弟家族は父と同居していましたが、父とお嫁さんとの関係決裂で別居にいたりました。

しかし、今回お嫁さんが本当に気持ちよく働いてくださり、ありがたかったです。

父が変な遺書でも書いていたらどうしようとも思っていましたが、何もなくてホッとしました。


父のこと

父は身勝手で、すぐ激怒し、厳格で子供の頃は暴力もかなり多かったです。

私は、兄弟の中では表面的にはかなりうまくやっていましたし、おそらく可愛がられてもいたと思います。

他の兄弟がしていなかった正月や父の日に贈り物もしてきましたが、たぶん最後の最後まで兄弟の誰よりも、なんの感情も父に持っていませんでした。

一度、閉ざしてしまったシャッターを開ける気はありませんでした。

もちろん、大人になるまできちんと学費を払ってくれていましたし、裕福ではなかったけど生活に困ったこともなかったです。ちゃんと育ててもらったと思いますが、やはり父の死を目の当たりしてもなんの感情もわきませんでした。

 

今はただ虚無感があるだけです。

 


 

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