さて、この季節、私の場合は洗える麻の着物で出かけますが、雨が降れば雨コートも必要ですね。なんといっても気軽には洗えない帯は守らなきゃいけません。雨コートはもちろん実用第一のコートではありますが、その着姿はとても素敵です。雨傘や雨下駄と共に是非着用したいものです。そう思うと雨の日の着物も楽しいものですね。 こちらは以前書いたものを加筆修正したものです。
私は雨コートを2枚持っています。2枚とも大変気に入ってはいますが着用回数に大幅な差があります。まずは仕立てたコートから。
反物からお仕立てしたコート
20代の時ポリエステルで自分サイズに仕立てたコート。我ながらなかなか素敵な柄だなと思います。赤っぽいコートが多い中、よくぞ青系を選んだと自分で自分を褒めたいです。20代の時のものであれば最低20年は経っていますね。
既製品の薄手のコート
一昨年に購入したポリエステルサップのコート。薄く透けるので軽やかです。
どちらをよく使っているかというと圧倒的に、このポリエステルサップのコートなんです。
理由
- 4月から10月までチリ除けとしても利用
- 蒸れが少ない
- 東京の降水日は4月から11月に固まる
以上により、最近入手したポリエステルサップコートの着用回数が多いです。最初に作ったコートは厚手ですので主に寒い時期に着用としていますが、東京の冬は雨が少ないのでした。
（一番雨が降るのは9月なんですって！）
私は持っていませんが、もちろん、正絹のコートは素敵です。梅雨の時期に淡い色の絽のコートなんて、本当に美しいと思います。
ですが、私のようなごくごく普段着の着物生活に活躍するのは、洗濯のできる使いまわしやすいコートです。
電車に乗ってあちこち出かけ、駅の階段の汚れがついちゃうのを守ってくれる、気楽で擦り切れたら遠慮なく買い替えできるようなコートが一番いいと思っています。
上物は着物より上等がいいとは言いますが、あまりに普段着と乖離していてもしょうがないですもんね。以前は正絹やシルックで良いものがほしいと思っていましたが今では、コレで十分だと思っています。
そんなわけではじめの一歩には強力にお勧めです！
同じメーカでアップルコートという厚手のコートも販売されていますが今の季節はアップルコートではなくサップコートにしましょう。雨の多い3シーズンを乗り越えるのに必要なのはポリエステルサップ（薄手）のコートと覚えていてくださいね。
雨の日は着物を着ないって思っていらっしゃる方。
もったいないです！！着物の楽しみは極寒の冬や熾烈な夏を乗り越えた先にあるに違いありません。雨の日を共に戦いませんか？
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