太ったため身幅を広げなければならなくなった着物たちをお直ししていきます。
身幅だしも色々やり方があるのでしょうが一番簡単に行いました。
関連記事はこちら→太ってしまったら今までの着物は着られるのか? お直しの相場は?
単衣着物の身幅だしは色々ありますが
体型によって前幅だけ出す、とかいろんなやり方がありますが、一番簡単なのは、「脇で前後の身頃を同じ寸法出す」というものです。
きちんとやるなら、前後の出す寸法も差があったほうがいいのです(普通、太った場合お腹やバストのほうがお尻より出るので後巾より前巾の寸法が足りなくなるからです)
また肩から※2尺流しも大事なんですが、お袖を外さなきゃなりません。
17枚直すのに、そんなことを全部していたら私のレベルでは何年かかっても終わらないので、とりあえ今回は「木綿だし〜♡簡単で」という安易な方法で直しました。
(※2尺流し 肩から76cm、前後巾まで斜めにつなぐ。肩巾と前後巾に差が大きい人は自然につないだほうが綺麗)
とりあえず、2枚
1日に1枚しかできないです。連続で座っていられるのはせいぜい2時間。
2時間座っていると、立ちあがってもしばらく歩けません。朝と晩に合計4時間ほど作業してようやく1枚です。
作業自体は複雑ではありません
私の木綿きものは幅広の居敷当付きですが、なければもっと簡単です。
裏から見たところ。まずは、居敷当を解く(必要な分だけ!背のとじとかは、ほどきません)→裾のくけを少し解く→脇のくけを解く(脇縫いはまだほどかない)
脇縫いは新たに縫ってからほどきます。↑
↓縫ってほどきました。
キセをかけるついでに以前の縫い跡を霧吹きしてアイロンするときれいに消えました。(木綿や麻は簡単に消えます)
2cmずつ出してます。(本来はこんなに後幅はいりませんが♪)
その後↓ くけたりとじたりを繰り返して元の姿に戻します。
この方法ですと根性と妥協力があれば誰にでもできます。
技術はいらないです。片方を参考にしながらもとに戻すので片側ずつ作業するのがおすすめです。身八つ口はの縫い止まりはどうにか工夫して、以前のところに合わせちゃいましょう。
単衣で、普段着物なら自分で頑張ってみるのもアリだと思います。妥協力のない方(きちんと綺麗に直さなきゃいやんな方)はプロにご依頼しましょう!
着用写真を撮ろうと思ったけど長襦袢も直さなきゃいけないことに気がつく
そんなわけで過去写真を貼っておきます。というか、肩乗りサリーちゃんをご覧頂きたいだけの写真。
白地はスッキリしていいものですよね。
裾なども汚れやすいですが自分で洗える木綿なら安心して白地を買えます。
ちなみにこの木綿は2枚とも遠州木綿なのですが
比較すると袖丈が1cm以上違っていました。最初の水通しの加減とか、着てから洗った回数とかで縮み方に差が出たんだと思います。
私は、木綿や麻は身丈も袖丈も少し長めに仕立てますが、最初の水通しは絶対必要で〜す。
ちなみに身巾は縮みません。着られなくなったのは自己責任です♡
直す単衣物は(襦袢含む)17枚です。
そのうちの2枚完了です。わーい!
しかし残りの15枚の中には、袖付けが破けてたり、お尻が出てしまったり、仕立直しするほうがいい着物もあります。
道は遠いのであります!
※普段にたくさん着る着物は、費用がかかりますが居敷当をつけたほうがいいかもです。
やっぱりつけなかった着物はおしりがでちゃいました。もちろんお好みですけど。
↑作業台の下に今日は2匹(奥に黒猫もいます)
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